今年の8月6日に、ハワイ・マウイ大学で、宗教・宗派を超え、
超党派（仏教、キリスト教新旧教各団体が合同）の
「広島・長崎平和祈念集会」が行われました。

その会で、広島長崎の原爆で亡くなられた方々への
魂の慰霊の舞い、平和への舞いを、
スピリチュアルカウンセラーで、日本舞踊家である、
福花田(ふかだ) かんなさんによる振り付け・舞いの
上演が催されました。

その平和への舞いで、私が作曲し、ピアノ演奏した
平和への祈りの音楽を使用されました。

上記の動画は、それから2日後の8月8日に、ハワイ、
イアオ教会の礼拝中に再演した時のフィルムだそうです。

フィルム動画内の舞いと音楽、
そして皆様の温かい拍手の音を聞かせていただくと、
私の音楽も福花田さんの舞踊とのコラボのおかげで、
ハワイの地で、その一つのお役目果たせた感じがします。
すべての出逢いと導きに感謝。

この慰霊の舞い、平和への舞いについて、
福花田さんとは、何も会話していなかったのですが、
私が自分の作曲した作品に添えた曲のイメージと、
舞いの創作イメージが、ほとんど一緒だったことに
驚かれていました。

なので、私が、「平和への祈りの音楽」に添えた
曲説明も下記に掲載しておきます。
下記の文章もお読みになって、動画をご覧になられ、
慰霊と平和への舞い、背景の音楽…
心に浮かぶイメージにも拡がり…
何かを感じ頂けたら幸いです。

＊　＊　＊

【天女の祈り～浄化の舞】
 

人々は日常を生きていました。
貧しい人も家族とのふれあいや、
様々な日常の出来事を通して
喜怒哀楽を楽しんでいました。

なにげない日々の普通の生活が、喜びということを

「あの日」が来るまでは、
それほど感じられてはいませんでした。
 
けれでも戦争、原爆という悪夢が、
その人々の生活と心と魂の奥に、
黒く大きな「影」をつくってしまいました。
 
それでも人々は一生懸命生きぬき、

戦争後も、物質的、経済的に復興していきました。
しかし人々の心にできてしまった大きな影は

薄れることはありませんでした。
 
ある日、星降る夜空に天女が現れました。
天女は、戦争後の人々の悲しさ、切なさ、悔しさ、

それでも生き抜くために、日々、一歩一歩、ひとつ一つ、

頑張り続けてきた人間たちの姿を、
この天女は「舞」で表してくれました。
 
（※作曲５分過ぎのアルペジオ） 

夜空を舞う天女は、大きな風を起こしました。
それは天空から降りてきた、強く激しい風でした。
とても強く激しい大きな音の風なのですが、
不思議と家も人々も飛ばされることはありませんでした。
風の音は大きな台風よりも狂風な音なのに、
木々が揺らめくだけの不思議な風でした。
 
この天女が起こした天空からの風は、

この自然界の風ではありませんでした。
「この世」と「あの世」をつなぐ

「道」のようなものをつくる風でした。
 
天女が天空で舞いながら風を起こす姿、

そして踊り舞う姿は、光輝いていて美しい。
人々は、その姿に魅了され、

みんなが、その空を眺め続けました。
 
その天女の祈りの舞を眺めている人たちは、

（肉体をもって）生きている人たちだけでは
ありませんでした。
 
戦争で理不尽に命を落とした方々、

家族を原爆で亡くして、悔み悲しみながら死んでいった、

まだこの世に残る未浄化な霊たちも、

天女の舞を見つめていました。
 
天女の祈りの舞は、浄化の舞でした。
この世に生きる人々の魂と、

この世にまだ残ってしまっている未浄化な霊たちの魂を
天女の風の舞で、浄化していきました。
 

この世に生きる人々の魂も、

未浄化な霊たちの魂の悲しみも癒され、浄化され、
天空に昇ってゆきました。

その景色は、無数の星が天空に昇っていくような

不思議な美しい光景でした。
 
（※作曲アルペジオ部分後、最終後編） 

人々全員が同じ夢を見たかのような夜が開けました。
人々の、またいつもの日常が始まりました。
 

見た目には、昨日までの日々と変わらない一日の始まりです。
けれども、人々の顔は、どことなく晴れやかでした。
まるで、魂を洗われたかのように…
 

 
【end】

 

＊　＊　＊ 

Special Thanks： Keiko Kitagaki (動画撮影)